駄菓子屋のようなマクドナルド

外で仕事があったので、帰りにマクドにて休憩。
3時頃に店に入り、アイスコーヒーを飲みながらダラダラしていると、ポツポツと小学校高学年ぐらいの子どもたちが店に入ってきた。


適当におしゃべりをして、たのしそうだなぁと思っていると、あれよというまに店が小学生だらけになってしまっていた。皆、DSしたり喋ったりカードで遊んだり。もちろん注文はしているが、とにかく自由に空間を使っている。
様子をしばらく見ていたが、小グループで入店して各グループとも別に示し合わせているわけではない模様。つまり「この時間にマクドに行けば誰かいるだろう」というつもりで店に来ているようだ。


これはとても面白くて、うらやましい。
私はしばらく羨望の眼差しで彼らを観察していた。


おそらく小学生諸君は、明日もこのお店に来るだろう。彼らは、小学校とは違うパブリックな空間を見つけ出して使っている。彼らが欲しているのは、長時間仲間とコミュニケーションがとれる空間なのだ。それが、日中エアコンが効いている安い店のマクドだったのである。
私の住んでいる町には、こういうリアルに共同体を意識できる拠点はなかなかない。昔だと駄菓子屋とかそういうところなのだろうけど、そういう雰囲気の場所がホントにない。昨今では放課後だと、学童保育が駄菓子屋的な機能なのかもしれないが、DSやカードゲームやり放題という空間はあまりないような気がする。それとも、あまりこの年齢層が徒党を組むのはよろしくないのであろうか。


とにかく大人になると、集まるにも「約束」がないとありえないし、時間もないので、そういった共同体自由空間に身を投じることがないのである。


彼らには、これからもずっと仲間でいてほしいと思う。