2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

理念を失った保育制度の到来

夏の電力対策のために大手企業が「節電」の為に操業日をずらして土日に仕事をするため、職員の子どもを預かる保育園が土日保育を拡大する動きがある。 私はそのニュースに触れ、「あれ?」と思ったことが二つある。 まずひとつは、企業が言っている「節電」…

村上春樹氏のカタルーニャ国際賞スピーチによせて

日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ…

先を取る

私たちが仕事として行っていることの一つに、行政機関への要望がある。数十年前、業界がこれ程細分化されていなかった頃、行政機関との二項対立が成立していて、要望活動が有効に機能していた。しかし、ここ数年こうした要望活動はほとんど機能しなくなった…

知識をぐるぐるして出力

僕の知識は最近は専ら読書からであって、経験を後から解釈して知識とする場合もあるけれど、その解釈も読書の手を借りている。こうして積み上げられる知識は、私の頭の中でぐるぐる回っているのだけれど、それだけではあまり役には立たない。山のような知識…

マニュアル化の落とし穴

仕事の引き継ぎをする際に、入社当時、引継書を前任者が作ってくれていて、それを見ながら仕事を説明してくれた。 実際それは役に立って、自分もそれを参考に自分の仕事を後任に引き継いだ。ところが、部門によっては引継書が存在しないところがある。むしろ…