2011-01-01から1年間の記事一覧

「過去」は存在するのか

世界五分前仮説(せかいごふんまえかせつ)とは、「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という仮説のこと。 世界が五分前にそっくりそのままの形で、すべての非実在の過去を住民が「覚えていた」状態で突然出現した、という仮説に論理的不可能性はま…

地域ネットワークは構築できるか

今日は地域包括・在宅介護支援センターの研修会。 地域包括支援センターで、いかに地域ネットワークを構築していくかという話がメインである。ネットワークは小単位では町内会から大きいものは自治体まで、様々な大きさがあるが、どうも私たちはネットワーク…

北斗神拳國體論

漫画「北斗の拳」を久しぶりに再読。私の青春時代は、北斗の拳と共にあったので、読んでいると当時の記憶が蘇ってくる。その「北斗の拳」を今改めて読み返して思ったこと。 ここには日本人が戦後やり残したことが滔々と描かれているように思われる。というか…

北朝鮮は本当にクレージーか

15日のニュースXにて、サッカー日朝戦報道を見ていて思ったこと。 北朝鮮サポーターの統率力が高く、しかし日本からするとそれは異常に見えるというメタメッセージを発していたが、統率のとられ具合は程度問題で、わが国も同じようにみんな揃って応援してい…

誰のためでもない成熟

そう思うなら、「成熟なんて要らない」なんて言ってはやっぱりまずかろう。誰かが「成熟」を、せめて「成熟した態度」を引き受けなければならない。自分達より若い世代のために。誰がための「成熟」−シロクマの屑籠 ブクマコメントを見ると、「そうはいって…

TPPの成れの果て

ギリシャの財政悪化によって、欧州連合(EU)がいろいろと対策強化しているのは報道されているとおりだと思うけれど、これってTPPの成れの果てじゃね?って思う。 そもそもギリシャ財政悪化によるEUの態度について、私も詳しくはないので、上記のようなお気…

被災地へ行けという恫喝

「何かできること!できることがあるはず!」と、無理矢理自分以上のものになろうとするのは、どこか無理があり、どこか押し付けがましい。「私は何もできない」という現実をスタート地点として、そこから自分にできることを考え、見つけ、それを淡々と、一…

リーダーって大変ですよね

「全員にリーダーシップがある組織は、一部の人にだけリーダーシップがある組織より圧倒的に高い成果がでやすい」んです。だから学校も企業も、欧米では(&外資系企業では)全員にリーダーシップを求めるのです。なんで全員にリーダーシップを求めるの?−Ch…

庄内川氾濫による浸水で思うこと

忘れてしまうので、今回の豪雨による庄内川氾濫について思うことを記す。 今日は朝から大雨で、庄内川が氾濫して特に長戸川河口付近の企業などが水没した。 元々あの付近全体だけれども、すべて田畑だった。ほんの20年前だ。それが、区画整理が入って川縁の…

男女共同参画とはなんなのか

186:名無しさん@涙目です。(新潟県):2011/09/07(水) 19:32:50.93 ID:3X6Z9HW40 おまいら全然データが読めて無いな。 中国、韓国以外の先進国家はみんな有償労働時間は4時間台。 夫婦込みということを考えれば、世帯合わせて8時間というのが世界のトレン…

正しい?過去の物語

「私があなたの代わりに、全てを背負う。私があなたの代わりに、全て犠牲になる。」 あなたが私に仰りたいのは、こういうことですよね。こう言われた相手が嬉しいかどうか、よく考えてみて下さい。私の正直な気持ちを申し上げれば、「申し訳ない」という罪悪…

子どもは家庭だけでは育たないが

東北地方出身で金の卵世代の自分の親の話を聞くかぎり、子育てするのは年長の子どもの仕事か畑仕事がしづらくなった高齢者の担当といっていた。親は、畑仕事しているから日中は子どもの世話をしない(できない)。核家族化が進んでいる&少子化が進んでいる…

意識と無意識のあいだ

フロイトによって発見(発明?)された無意識は、どんなものであるのかは不明のものである。発見された無意識とは、人間には光が当たらない部分があって、決して自覚することのない部分ということだ。言葉にすることはもちろん、記号化することが不可能なもの…

そろそろ「学歴」とか言うのやめませんかねぇ

「勉強できなくても頭が良い奴はいる」と低学歴は言うが、本当に頭良いやつは学校の勉強ぐらい出来る−アルファルファモザイク 私の同僚に、ほとんど学歴の虜になってしまった人がいる。人を判断するときの度量衡に、学歴を最優先している人である。その人を…

暴走族とギャングのエクリチュール

【動画あり】暴走族とギャングの忘年会ヤバ過ぎワロスwwww−にゅーすAtoZ 暴走族の言葉と、ギャングの言葉を聞いていると、単語が本当に差別化されていて、聞いただけでそれとわかる言葉なんだなと思った。暴走族さんたちは、これまで脈々と創り上げられ…

情報処理と記憶の限界

わが社の意思伝達は、もっぱら決裁行為が取られており、案件について閲覧した場合に印鑑を押す様式となっている。他の会社ではどのような方法が取られているのかは存じ上げないのであるが、わが社は官公庁と同じ方式である。 でもこれって、昔からちょっと疑…

東電叩いてる人達の「東電」て誰なんだよ

東電はとっとと切腹してください。(コメント欄から抜粋)【閲覧注意】 登山家の野口健、福島原発20キロ圏内を視察 グロすぎる−アルファルファモザイク 原発事故が、結局は地震と津波によって引き起こされたことと思っている私としては、東京電力「だけ」を…

野生の読書感想文

娘が読書感想文を書いた。初めて書いたにしては、よく書けているが、ひとつだけ問題がある。 文を横に書くか縦に書くか、どっちかにしてほしい。 これは読みづらいと思った時、ハッと気がついた。原稿用紙は、こういうのを防ぐためにあるのかと。 なぜ学校で…

見えない言語の影響

今日も、ついに愚痴を言わなかった。 「負を言葉にしない」 昨日から立てた誓いだ。どんなに上司が馬鹿だと思っても、シャキッとしろと思っても、それを改めて口にすることをせずに過ごすことができた。 我ながらよくやったと思う。 こういった負のエネルギ…

不良の凋落とヤンキーの勃興

ところが最近、昔なら考えられなかったような風景を見かけるようになってきました。「親子揃ってヤンキースタイル」「親もヤンキー、子どももヤンキー」――そんな人が珍しくなくなってきたのです。ヤンキーもオタクも、思春期アイデンティティとして大して役…

わが子が障害児であるとわかったなら

胎児の染色体異常などを調べる「出生前診断」で、2009年までの10年間、胎児の異常を診断された後、人工妊娠中絶したと推定されるケースが前の10年間に比べ倍増していることが、日本産婦人科医会の調査でわかった。『出生前診断で異常発見し中絶、1…

人件費捻出のための労働?

人間は誰でもお金が好きであるが、お金のためだけに生きているわけではない。お金のために一所懸命働くことと、お金のためだけに働くことはまったく別なことである。前者は、お金は本来の目的物と交換するための媒介物であるが、後者はお金そのものが目的な…

「良い負け方」を迫ること

若い人たちに、「良い負け方」を教えたい。課題を達成できなかったとき​に、変な言い訳をせず、今回は自分のここがあかんかったな、と次につながる回想ができるようになってもらいたい。体調のせいとか​相手のせいとか教員のせいとか友人知人に呑みに誘われ…

親への返礼は可能か

生まれて1ヶ月もない子どもを育てながら、さらに2人の子どもの世話をする。つまり、3人の子どもの世話をしながら家事をする。 現在妻が行っていることである。 実際大変だと思う。子供を産んでからまだ日も浅いし、体も痛そうである。 私も、こういった状況…

過去の自分は他者である

『20年前位の自分に言いたいこと』−アルファルファモザイク 定期的にこういうスレが立つようなのだけれど、見るたびに過去の自分はもはや自分ではなくて他者なのだなと思う。 刻一刻と時が過ぎていて、現在から怒涛のように過去が生産されていくが、その過…

子どもの独白

先日から家庭の事情が変わり、家も忙しくなってきた。それ以前からも、そこそこ忙しかったのだが、扶養家族が増えてより拍車がかかるようになった。 それにしても、仕事はギリギリこなしている。スケジュールは余裕のない状態だが、すべてが順調に行けばうま…

理念を失った保育制度の到来

夏の電力対策のために大手企業が「節電」の為に操業日をずらして土日に仕事をするため、職員の子どもを預かる保育園が土日保育を拡大する動きがある。 私はそのニュースに触れ、「あれ?」と思ったことが二つある。 まずひとつは、企業が言っている「節電」…

村上春樹氏のカタルーニャ国際賞スピーチによせて

日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原発に代わる有効なエネルギー開発を国家レベルで追求すべきだった。それが、広島、長崎の犠牲者に対する、集合的責任の取り方となったはずだ…

先を取る

私たちが仕事として行っていることの一つに、行政機関への要望がある。数十年前、業界がこれ程細分化されていなかった頃、行政機関との二項対立が成立していて、要望活動が有効に機能していた。しかし、ここ数年こうした要望活動はほとんど機能しなくなった…

知識をぐるぐるして出力

僕の知識は最近は専ら読書からであって、経験を後から解釈して知識とする場合もあるけれど、その解釈も読書の手を借りている。こうして積み上げられる知識は、私の頭の中でぐるぐる回っているのだけれど、それだけではあまり役には立たない。山のような知識…