言語化という病

自分が思っていることを言わなければいけない機会が増えた。そして、言いたくないことを言わなければならない機会も増えた。今回は、自分の思うことを言葉にすることについて記すことにする。 自分が思ったことや体験したことを言葉にすることは、いいことだ…

私たちは風邪を所有しているのか

わが社だけなのかもしれないが、インフルエンザや風邪に過剰反応している職場になっている。 一人が風邪を引けば、インフルエンザではないか、自分にうつるのではないか、ということを例えば咳をするたびに言うのである。 感染するかもしれないのはそうだろ…

書の理解の転換

第49回清華書道展に作品を出品した。今回は和漢朗詠集の臨書である。 季節が冬なので、冬の詩から引用した。 題材は風景を記したものをと思って、今回なるべくそういった詩を3つ選び、連記したものがこの作品である。 「寒流帯月澄如鏡 夕風和霜利似刀」 寒…

剣道がオリンピック競技になるのがどうしてダメなのか

覚せい剤取締法違反(使用、所持)罪などで14年に懲役3年(執行猶予4年)の判決を受けた歌手・ASKA(58)が7日、ブログを更新。幼少期から青春時代を捧げた剣道を「オリンピック種目に」と訴えた。一方、全日本剣道連盟に“変化”を求め、提言も行…

ただ花弁が散ること

今年の書道展覧会は「落紅雨」と書いた。花弁が散るさまが、まるで雨のようだという意味である。出典は宋の詩人で黄公度の「雨後春遊」から、詩句「萬點桃花落紅雨」の一部を引用したものである。 元の詩句からだと花(紅)は桃の花のことだが、本作品を書いた…

鬱からの脱却

先日から不安定な日々が続いていたが、名越先生の本を参考にして実践し始めたことがある。 それは、小さなことをコツコツ実行するという、文にするとなんでもないこと。 心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」 角川SSC新書作者: 名越康文出版社/メーカー: 角川…

鬱と健常の間

最近ちょっと鬱っぽい。今目の前にあることに集中できずに、他のネガティブなことを考えている時間が多い。ネガティブなことに感情が引っ張られている感じがずっと続いている。 今回が初めてではない。今までもそうしたことはあった。これが「鬱」の初期症状…

薄々気付いていたけれど改めて動揺していること

私は今、とても動揺している。 今回は自分のことをナイーブだったなって思う。でも、先日答えを聞いて「あっ!やっぱりそうだったんだ・・・」って気付いたので、それを記したいと思う。 気付いたことを先に書くと、私の同僚は橋下徹のマネをしていて、私は…

お金で人の行為をひっぱたく時代

ユダヤ人だというだけで、その人たちに投石をする少年たちがいました。彼らは毎日ユダヤ人のところに来ては石を投げつけ、迫害を続けていました。 ある日、一人の男がやってきて少年たちに言いました。 「君たち、毎日大変だね。今日も投石をしたから100ドル…

無駄知識よ永遠なれ

今年も、もうすぐ終わろうとしている。私自身は、前厄ということもあって、自分の振る舞いはいつもの年よりも比較的慎重であったように思う。アウトプットよりもインプットが多かった年だった。 <剣道と私> 初夏まで続けてきた剣道の出稽古に、仕事の事情…

蹲る身体

書の題材として、今回は「蹲」と書いた。題材を決めるのには、書によく使われるものの中からとか、故事、熟語などがあるが、師からは「自分の好きな字を書けばいいよ」と言われているので、そういった考え方で選んでいる。 で、今回は、本を読んだ中でこの字…

カインの呪い

ある日2人は各々の収穫物をヤハウェに捧げる。カインは収穫物を、アベルは肥えた羊の初子を捧げたが、ヤハウェはアベルの供物に目を留めカインの供物は無視した。嫉妬にかられたカインはその後、野原にアベルを誘い殺害する。その後、ヤハウェにアベルの行方…

相手の立場に立つということ

仕事の関係で、大学生の会社見学を受け入れることになったらしい。「らしい」というのは、僕の仕事ではなくて、別の部がその仕事の担当になっているからだ。ただ、こちら側としては会社見学のプログラムを提案する必要があるらしく、案を作る段になって担当…

気に入らない本が出版されるということ

本心はどうか。それを販売すること、売上にすること、酒鬼薔薇聖斗の印税になってしまうことについて、どう気持ちを処理すればいいのか。酒鬼薔薇聖斗の手記『絶歌』が発売されることについて書店員として思うこと 僕はこの本を買わないし、今後も読むことは…

黙過と罪

神が、仮に存在するとするなら、決してこれほどの悲惨に人間を出会わせることはしない。現に人間が、このような悲惨に出会っているという事実は、最終的に神が存在しないことを意味する、神は、人間を見捨て、人間は、神に見捨てられた。神は、この悲惨を「…

実存主義 and 反知性主義

本当にたまたまなのかもしれない。本当にそうなのかもしれないけれど、たまたま、僕の周囲にいる人たち、特に60代の人に多いんだけど、反知性ぶりがすごい。それは普段の振る舞いとか、言葉の端々とかに結構はっきりと現れている。 よく言えば自己肯定感なん…

自分を罰してしまうこと

風邪でもないのに熱が出たり、体調がずっと悪かったり。そうしたことがあったときに、僕は原因はストレスだと思っていた。確かにストレスが起因しているかもしれないけれど、このまえふとしたことから、ストレスの外的要因じゃなくって、ストレスを引き起こ…

見えない刃 身体の痛み

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない だけど僕の「正義」がきっと彼を傷付けていたんだねDragon Night-SEKAI NO OWARI すみません。 引用は半分釣りですすみません。今日は、ディベートについて書こうと思う。 もうとっくの昔…

クールな男の話

会社の先輩 「俺さー、同僚の女性にここよりも条件いい話があったら是非そっちへ転職すべきだよって話したんだよ。そしたら微妙な感じになったんだよね。別に俺、そいつが好きとかじゃないし、その人じゃなくたって仕事回ってくから”正直に”そう言ったんだよ…

序破急と剣道における「攻め」の概念

社会人から剣道に復帰して随分経つのだけれど、「攻め」の概念を長い間勘違いしていたことがわかったので書く。 先日、道場にて大人同士で地稽古をしていると、全く打たせてもらえない相手にあった。本当に全く打てないし、全てさばかれて打ち返された。稽古…

ありがとう・・・マック赤坂

都知事選は舛添氏が当選した。私は、東京都民ではないので、この選挙は全く外野での観戦だったのだが、都知事選が決まったときに真っ先に気になったのが、 「今回の選挙でも、マック赤坂は来るのか」 ということ。このことのみであった。 2013年の参議院議員…

朝ご飯は多めに食べたい

今週のお題「パン派? ごはん派?」について記す。 日本人は、こういう二項対立の問い立てが好きだ。 今回の問い立ても、「朝食は何食べてる?」ではなく、「パン」と「ごはん」しか選択肢がない。そうすることで問いをわかりやすくしているのだろうが、それ…

失われた故郷の風景

今週のお題「僕の住む街・私の地元」について記す。 私の地元の原風景は、田園と畑が続く絵に描いたような田舎だった。夏には田んぼで魚やザリガニを捕ることができ、冬になれば霜柱を踏んで歩く。そういう場所だった。しかし、現在の私のいる街はもうそんな…

信じてないから破壊も可能?

1:風吹けば名無し:2013/12/23(月) 02:57:54.24 id:Y3bYv9QB じゃあ三差路とかにあるお地蔵様を蹴り壊したりできるか? 幽霊とか神とか信じてないやつwwwwwwwww-哲学ニュースnwk スレッドに自分と同じ意見の人があまりいなかったので、ネタとして…

生と死の関係と逆境を希求する構造

生は死の対極として存在しているのではなく、その一部として存在しているノルウェイの森-村上春樹 ノルウェイの森 上 (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/15メディア: ペーパーバック購入: 31人 クリック: 899回この商品を含…

「教室・研修・知識」と「職場・現場・経験」の廻間で

重要なことは「振り子の揺れ」に惑わされないために、自分の軸をもつこと。「新しいと思っていたこと」が、実は、「過去に注目されていたこと」を知ること。そして「歴史から学ぶこと」ではないか、と思います。たいていは「安易な二極思考」を避けることで…

燈明を灯す

昨日、同僚の死の知らせがあった。以前から体調がよくなかった。そのせいで退職し、自宅で療養しているところまでは知っていた。だから突然というよりも、来るべき時が来たという感じだった。 連絡をもらった時、次の日が告別式だということも聞いた。でも、…

隣の家と僕

先週、隣の土地に建っていた古家が取り壊された。築30年以上の平屋の古いその家は、ほとんど人が住んだことがなかった。 取り壊しはあっさりと終わった。木造の家は2日もあれば跡形もなくなってしまう。僕は気鬱になった。理由はわからない。 僕が生まれてか…

福祉職の処遇に関するぶっちゃけ

イギリスは階級社会だといわれているが、どういうことかなあと思ってド素人の付け焼き刃で「イギリス階級論―サッチャーからメージャーへ」(J. ウェスターガード著)を読んでみた。イギリス階級論―サッチャーからメージャーへ作者: J.ウェスターガード,John We…

人事異動でわかった私の狂った仕事の仕方

わが社で人事異動があって、私自身も今年度異動となった。予想はしていたのだが、改めて今の状況を言語化しておこうと思ってここに記す。※おそらく愚痴になるであろう。 私は前の部署にいた時、自分にしかできない仕事をしようと考えた。それは次の人に対す…