震災のテレビ報道を私は見ない

震災により、連日テレビで津波の映像が流れている。
わが家では、情報収集と言ってテレビをしばらく流しっぱなしにしていたのだが、子どもたちが「あれは何?」とか「これ今なの?」と聞くので、テレビを消している。
もともと自然災害の中継や、事故の報道姿勢は好きではなかったので、こんな理由がなくてもいずれ消すことにはなっただろう。情報は、インターネットかラジオに切り替えた。


さて、子どもにとっては(大人でもそう思うが)、信じがたい画だ。
大人はそれを「信じがたい」で処理することはできても、子どもは無理。


「子どものうちに震災時の身の処し方を経験させておいた方がよい」という意見もあるだろうが、私は必ずしもそうは思わない。被災もしてないのに、そういう体験を歪んだ形で取り込む必要があるだろうか。二次的被害者にならないだろうか。


私たち親は、この状況を「とりあえず無事であった者」として見ることができ、その立場で戸惑うことができるが、子どもはそう考えているかどうかなんてわからない。もしかしたらテレビを観ることによって私たちよりももっと緊迫した恐怖を感じているかもしれない。もしそうだとして、このストレスは子どもたちの将来の行動に、根拠のない恐怖として必ず負をもたらすような気がする。


もうテレビ見るのやめよう。