生活保護不正受給で今北の私が思うこと

ずいぶん遅い今北なんだけど、巷で騒がれている河本さん母の生活保護不正受給問題で、ググッてもわからなかった点。


(1) そもそも不正受給なのだろうか。そうだとしてどの部分なのか。
(2) 不正受給だとして、なぜ受給者ではない河本準一氏が吊るし上げられるのか。


(1)については、私の職場のとなりに座っている芸能通の同僚に聞いてみたところ、母が生活保護費と河本氏の仕送りをダブッてもらっていた時期があるので、それが不正と言われているのではないかということだった。
確かに、それだったら仕送りがされたところで、生活保護費も辞退すべきところ。


(2)について上記の通りに、ある部分不正受給が行われていたようだけれど、ではなぜこんなに受給者ではない河本氏がえげつない吊るし上げを喰らっているのか。
だって、河本氏自身が生活保護を受給し、それに関して不正があったとしたなら、今のような状況を理解できるけれど、不正受給をしていたのは河本氏の「お母さん」であって、まるっきり筋違いなのにどうしてここまでという感はあるけど、みんなどう思っているのだろう。


例えば、河本氏が最近ちょっとお金を稼ぐことができるようになり、母を扶養することができるようになったのにもかかわらず、生活保護を受けなければならないような状況にして放置しているという事実に対して、「それはあまりにも冷たいだろう、何とかしてやれよ河本」という批判を浴びせられるのなら筋は通っているし、且つ、それでも河本氏の母が、息子を想って息子の世話にならずに生活保護で暮らすという気丈な選択もないではない。
つまりこの問題は、河本家の親子関係に深く関わる話であって、人よりお金を多くもらっているからズルいとか、そういうナイーブな話ではないと思う。
現在巷で語られている問題の取り上げ方は、こうした親子関係の問題を全くといっていいほど考慮しておらず、逆にお金の問題だけを取り出してなされている。この問題を取り上げている各メディアが、これをどう扱いたいのか、あるいは自分が何を気にしているのか(つまりお金の量によって当人の幸福度を決定することが自明であるとして疑わないこと)が透けて見えるのである。