最近CD買ってないなぁ

CDの売上が下がったのが違法ダウンロードの横行であるという理由を発端としてかどうかはわからないが、違法ダウンロードの厳罰化が法制化された。


あれから、Anonymousさんたちによる関連組織へのクラッキングが取り立たされていたけれど、ここで例によって、激遅のタイミングで、巷でさんざん議論され続けている「CDの売上が下がったのはどうしてか」ということを考えてみたいと思う。


私自身CDを買う機会は極端に減ってしまっている。理由は簡単で、贔屓にしているミュージシャンが新譜を出してないからである。逆に言うと、新譜を出せば買うことにやぶさかではないのであるが、それでもCDを買うことはないのではないかと思う。


なぜかというと、CD屋さんに行って買うのが面倒臭いからである。


CDを買わなくなった理由は、極端なことを言うと上記の理由に尽きるのではないかと思う。


昔だと(それほど昔でもないが)音楽を聴くためには、CD屋さんに行き、目当てのCDを探し、そこにない場合はまた違うお店に行くという事をしていた。それはインターネットでポチるだけで品物が届くなどという便利なことが在り得ない時のことなので、当然CD屋さんをはしごすることに対して抵抗はなかった。


それが今や、人差し指だけで品物が届いたりする。


もし、お店に行かずにCDが届くのなら、わざわざ外に出なくても時間が少しあるときに注文すれば良い。こうして、CD屋さんに足を運ぶことが少なくなる。それがCDを買わなくなった主な原因なのではないかと思うわけである。


「いやいや、今ネットでCD買ったよね?」


・・・このCDを買わなくなった原因には、面倒臭いという理由からもう一つ、さらにひねりがある。


今や、CDを買わなくても、中身だけ買うことができる。
なぜ、「ネットで」CDを買わないのか。


音楽を手に入れる時に、インターネットを使って購入する。しかし「今すぐここで」音楽を手に入れる方法がある場合、CDという媒介は邪魔になってしまう。


思い立ったらすぐ手に入る。インターネットを使った販売はこれを可能にしてしまった。わざわざCD屋さんに行かなくても、アマゾンで注文して届くのを待たなくても、音楽は手に入るようになったのである。

アマゾンが現れてお店に行かなくても良くなったように、コンテンツそれ自体をダウンロードして手に入れることができると覚えてしまった以上、もうこのことを放棄することは人間はできないと思う。

なので、CDを買わなくなったことと、「最近は聴く音楽がない」という音楽コンテンツ自体が買われないことは別の問題である。
これは、どこかのブロガーさんがきっとさんざん言っていることだと思うが、繰り返し言いたいと思う。
インターネットがあるかぎり、CDはこれからも買われないであろう。