ありがとう・・・マック赤坂

都知事選は舛添氏が当選した。私は、東京都民ではないので、この選挙は全く外野での観戦だったのだが、都知事選が決まったときに真っ先に気になったのが、


「今回の選挙でも、マック赤坂は来るのか」


ということ。このことのみであった。


2013年の参議院議員選挙の時、ネットでたまたま載っていたのを見たのが、私とマック赤坂との出会いであった。それまで、こういった「当選するつもりがないようにみえる人」のことを「泡沫候補」ということを知らなかった。だから、私にとって泡沫候補とはマック赤坂のことであり、それ以外に思いつかない。
当時の参議院選では、予定通りマック赤坂は落選した。でも私には、こんなことを言うのはおかしな事だが、彼の選挙活動が、全くの道楽でしているようには見えなかったのである。世では、「高額な供託金を払って勝ち目のない選挙に出るなど、道楽以外にない」という人もいるだろうが、例えばマック氏があまりあるお金に対して、あるいはそれを道楽に使うことに対してエクスタシーを感じているかというと、私は疑問に思う。お金に困っていないというのは、お金のことを取りあえず考えなくてもいいという環境であり、そこまでお金に強いベクトルを向けてないと思うからだ。とすると、どうして落選するというリスクを冒してまで、立候補するのだろう。


そうこうしているうちに、都知事選がやってきた。
そして、やっぱり彼は来た。


うれしかった。なぜかって、「いつもの人が、また来た」からだ。私にとって半ば祭りの様相を呈している都知事選に、知らない人ばかりではこちらも感情移入ができない。そうした中で、マック赤坂は常連であり、私にとってはどの候補よりも親しみを感じる人になっていたのである。だって、政見放送で変なことを言ってるかもしれないけど、嘘は絶対ついてないと思うし。それに、いつだって同じ事を言っていて一貫性があるし。・・・、こんなことを言っている時点で、私は怪しげな宗教の教祖に引っかかっているのだろうと思う。
とにかく、来てくれて良かった。そう思ったのだ。


得票数は、前回の都知事選と比較すると半分以上減っているが、参議院選よりも3千票ほど増えた。
だが、得票数は半分どうだっていい。ただ、この戦場に来て戦ってくれただけで、私にとっては感激なのだ。


ありがとう、マック赤坂。あなたはどの候補者よりも全開だったよ。