鬱と健常の間

最近ちょっと鬱っぽい。今目の前にあることに集中できずに、他のネガティブなことを考えている時間が多い。ネガティブなことに感情が引っ張られている感じがずっと続いている。
今回が初めてではない。今までもそうしたことはあった。これが「鬱」の初期症状なのだと再認識したのは今回が初めてだ。自分で意識してネガティブなことを意識の表舞台に上げているわけではなく、知らぬ間にネガティブがやってきていて私の運転している車のハンドルを操作している感じ。そうしたことが、断片的に現れる。


気をつけていると、そうしたことは起こらない。
「あ、今引っ張られているな」
「別のことを考えよう」
「今は目の前のことに集中しよう」
と考えられると、うまく逃げることができるときもある。けれど、どうしてもほかの事が手につかないときもある。こういったことが頻繁に起こると、鬱から抜け出せなくなるのだろうと思う。


鬱とは少し違う話だけれど、剣道をしていて最近気になることがある。私は打突の時に、どうしても右手を引いてしまう癖がある。右手を引いて打つと、どうしても刀の軌道が不安定になり空振ってしまう。
意識していると、右の引き手を直して打つことができるが、他の事にこだわると忘れてしまって、結局引き手になる。極論すると、右の引き手は無意識から現れている。


もし、私の剣道に右の引き手がなくなったとき、鬱もきっとなくなり、私の剣道もまた、今とは違ったものになるだろうと思う。