2011-01-01から1年間の記事一覧

マニュアル化の落とし穴

仕事の引き継ぎをする際に、入社当時、引継書を前任者が作ってくれていて、それを見ながら仕事を説明してくれた。 実際それは役に立って、自分もそれを参考に自分の仕事を後任に引き継いだ。ところが、部門によっては引継書が存在しないところがある。むしろ…

市場経済主義社会福祉制度批判

文献を当たってみなければならないのだけれど、社会福祉制度や施設を市場経済主義の流れで語られている文章ってあるのかなあ、もしあったらちょっと読んでみたいと思った。 これは私の妄想だけれども、近代社会福祉制度や施設は、ヨーロッパにおける隔離・収…

小室哲哉と僕

小室哲哉は、中学生の頃からの僕のアイドルだった。当時はTMNETWORKのキーボーディストとして活動していて、キーボードのテクニックから見せ方まで、全てがかっこよくて、追っかけていた。 きっかけは、シティーハンターというアニメのエンディングテーマの…

田嶋陽子と僕

田嶋陽子が「ビートたけしのTVタックル」に出演していたのが、ちょうど高校生になった頃だったと思う。当時の僕には、彼女の主張がとても合理的なものと思えた。その思想に「フェミニズム」という名前が付いているということに気づかないほど、当時の僕は世…

平時のシステムは平時にしか動かない

文部科学省は26日、東日本大震災の影響で延期していた今年の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト、学テ)を中止することを決め、都道府県教育委員会などに通知した。『全国学力テスト、震災で中止…実施日統一は困難』−読売新聞 直近でMBSで放送さ…

「妹の学校で禁止になったもの」話型

妹の学校で、放課後にティータイムする事が禁止になった。理由は「遊びだから」「教育の場にふさわしくないから」。そんな理由で禁止にして欲しくない。放課後のティータイムだって、人の心を打つ素晴らしいお茶をたてるのだ。そんな偏見は、茶葉や茶道に失…

自己責任って言うなよ

先日、妻の体調が悪化し、二週間ほど自宅で絶対安静だったので、有給を使って仕事を休ませてもらった。小さな子供(天下の素浪人)もいるし、家事が回らないので、とりあえず有給をとった。 当然ここは日本なので、こういった理由で休みをとろうとすると、「な…

橋下府知事頑張っているけれども

「大阪維新の会」の大阪府議団が5月府議会で成立をめざす君が代斉唱時の教員の起立義務化条例案について、同会代表の橋下徹知事は19日、中西正人教育長と意見交換した。中西教育長は来春の卒業式から府立学校の全教員に起立を求める職務命令を教育長名で…

「嘘」と「冗談」のあいだ

娘から「嘘」と「冗談」の違いは何かというご下問を頂戴する。 う〜ん。僕はこの二つの違いを一体どのように仕分けているのだろうか。 「嘘」は、自分が物事を相手に伝えるときに、事実ではないことを分かっていて伝える言葉そのもの。主に過去を対象として…

浜岡原発の停止について

浜岡原発の停止要請が受け入れられた。 浜岡原発は、見学をしに行ったこともあって、感慨深いものがある。決して、原発推進派ってわけではないのだけれど、現地を見ているのでそう思うだけだ。 原発の停止はナイスな判断だと思う。地震予知ができないのだか…

戦中なのか戦後なのか

先週の朝日新聞に、高橋源一郎氏が震災について述べている記事が掲載されていた。 読んでみると、今回の震災に対する文壇の動きと、震災後は果たして戦中であるのか戦後であるのかとう事であった。 大震災以降、日本全体を興奮が覆っている感が確かにあり、…

勝利することと生き残ること

事情により人に仕事を頼まなくてはいけなくなった。同僚に、今週末に予定されている会議の仕込みを伝える。やっぱり実務をしている人でないと、指示しても使えない。ノリが違うというか、普段からやってないと全く使い物にならない。今回のような緊急時の場…

人間不信?じゃなくてバカ嫌い

今更だけど、僕はバカを心底信用していないんだなぁと思う。 その信用していない具合ときたら、かなり末期の状態だ。 いろいろ話していても、結局自分のいいようにしか話をしてこないし、理解しようとしないし・・・、理由を挙げればきりがない。「信用でき…

幼少が語られる時の「記憶」

幼い頃の記憶を、ああだったこうだったと思い出して口に出されるとき、記憶は都合のいいように巻き直されて現れるというのはわかるのだけれど、その目線というか、そういうことも当時の正確さはもうあり得ないのだろうなぁ、などと考えていた。 例えば今日思…

やっぱり「お金」じゃない

以前、仕事場に生活相談の電話がかかってきたことがあった。結局、それは筋違いな話だったのだが、あまりにも困っていた様子だったので、相談には乗って、しばらく話をした。 その人は、生活に困っていて生活保護を受けていたそうである。最近まで仕事があっ…

震災に乗じたナショナリズム

テレビや新聞、雑誌、マスメディアが発信する全てが「がんばろう!日本」といっている。いい加減、気持ち悪い。 昨日はその気持ち悪さはなんだろうと考えていた。 「気持ち悪い」その気持自体は、2011-03-31の「それでもなお普通に暮らす自分」の末文に書い…

それでもなお普通に暮らす自分

日常生活は災害を込みで成り立っている。昨日、そんなことを思っていた。 東日本大震災が起きる前、私は平常の生活に震災なんて存在しない、むしろ震災など意識したことはなかった。震災後、実はそんなことはないということがリアルに浮かび上がってくる。テ…

災害派遣職員を見送る顔

わが社でも被災地へ向けて、支援をする職員派遣をすることになり、先週第1陣、そして今日第2陣が現地へ向かった。向かった先は、同業者の業務支援になる。カウンターパートを小規模ながら担う仕事になる。 先日来頭を擡げている「現地の人にどのような態度を…

なぜボランティアをするのか

震災のニュースが原発のニュースに食われて、政府の対応についての批判という流れになった。メディアは、何かに付けて政治批判をする機会を狙っている。もっとほかにないのかねといい加減うんざりしてくる。といっても、この意見そのものがメディアの定型に…

震災のテレビ報道を私は見ない

震災により、連日テレビで津波の映像が流れている。わが家では、情報収集と言ってテレビをしばらく流しっぱなしにしていたのだが、子どもたちが「あれは何?」とか「これ今なの?」と聞くので、テレビを消している。もともと自然災害の中継や、事故の報道姿…

日陰者道のスタートライン

先日、わが社にて「財源確保アイディア」を募集するという取り組みが示された。諸般の事情があって、収入が激減しているため、人件費の確保のための取り組みだろうと思われる。ジャックポットなアイディアには、いいことがあるらしい。そりゃ結構なことだね…

「僕は関係ない」という青臭さ

歳のせいか、最近はよく答えを求められる。今までは意見を求められることはあっても、答えを聞かれることは稀だった。しかし、最近は相手が正解を求めてくるようになった。仕事のポジション的なものもあるのかもしれない。 でも、相手は本当に「正解」を求め…

「気を遣う」というジレンマ

毎週土曜日は、剣道の稽古日。家族には多少・・・多大に迷惑をかけているが、私にとっては大事な時間だ。 去年の10月から幼少のころに通っていた道場に再入門した。只々、剣道がしたくて再度門を叩いたのである。師匠は、快く私を迎えてくれた。道場は、動的…

解体する僕の身近な中間共同体

内田先生の言う「中間共同体」の解体を、事あるごとに実感するようになった。 僕の考える中間共同体が、内田先生のそれと違うかもしれないけど、個人的には、より大きな共同体と個体を結ぶハブのような役割なのかなぁと思っている。だから中間共同体は、木の…

Love is 俺の金

誤解を招くので、これは個人的な意見としてここに記す。ちなみにタイトルはホッテントリメーカー製。 福祉業界には独立行政法人が運営する退職共済制度がある。この制度の歴史は半世紀ほどで、そもそもお金のない社会福祉労働者に対して「並のサラリーマン」…

自転車に乗ろうとしない娘に、私がやった邪悪なこと

娘はまじめな子なので、社会的に「悪」とされていることは、当たり前に注意してくる。今日も、いつものように娘の自転車練習に付き合っていたのだが、臆病な娘はどうしても補助輪なしの自転車に乗ろうとしない。転ぶのが怖いのだ。 確かに乗っているときに、…

村上春樹「アンダーグラウンド」を読む

村上春樹の「アンダーグラウンド」を読む。 最近本を読み始めて「アンダーグランド」も前知識なく読み、衝撃を受けた。・・・衝撃というか、長い旅から帰ってきた、そんな気分だ。 アニメ「鋼の錬金術師」のホーエンハイムは、自らの身体が賢者の石になって…

「学校掃除不要論」と子どもの消費主体化

ツイッター上で、現役中学生から「学校掃除不要論」が提案され、論議を呼んでいる。このツイートを発信したのは、大阪府豊中市の公立中学に通う西田成佑さん。彼が17日に、「学校掃除ってあんまり要らない気がする。生徒じゃなくて業者が掃除すれば学校もも…